チェック・ポイント・リサーチ・チームによる2023年3月6 日における週次のサイバーセキュリティ脅威レポートの抄訳です。
オリジナル英語版は、こちらを参照ください。
今週のTOP サイバー攻撃とセキュリティ侵害について
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アメリカのファストフードチェーン「Chick-fil-A」は、同社のウェブサイトとモバイルアプリでクレデンシャル・スタッフィング攻撃が発生したことを明らかにする発表を行いました。この攻撃により、氏名、メールアドレス、モバイル決済番号、マスクされたクレジットカードやデビットカード番号など、7万1000人以上の顧客のアカウントデータが流出し、脅威アクターはアカウント残高を使用して買い物をした可能性があります。
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ワシントン州で毎日18,000人以上の人々にサービスを提供している公共交通機関運営会社Pierce Transitが、LockBitギャングによるランサムウェア攻撃の被害に遭ったことがわかりました。ランサムウェアグループは、通信文、秘密保持契約書、顧客データ、契約書などを盗んだと主張しています。
Check PointのThreat Emulationは、この脅威[Ransomware.Win.Lockbit]に対する防御機能を備えています
Check PointのIPS、Threat EmulationとHarmony Endpointは、この脅威[GoAnywhere MFT Insecure Deserialization (CVE-2023-0669); Ransomware.Win.Clop]に対する防御機能を備えています
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比較的新しいハクティビスト集団「Anonymous Sudan」による分散型サービス拒否(DDoS)攻撃により、デンマークの9つの病院のウェブサイトが閉鎖されました。同グループのTelegramチャンネルによると、活動家がストックホルムのトルコ大使館前でコーランを燃やした後、同グループはデンマークの医療インフラを攻撃すると警告したといいます。
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英国の小売業者WH Smithは、氏名、住所、国民保険番号、生年月日など、元従業員および現従業員の個人情報が流出するデータ侵害に遭いました。同社は、グループの取引活動への影響はないとしています。
脆弱性及びパッチについて
Check PointのIPSは、この脅威[ZKoss Authentication Bypass(CVE-2022-36537)]に対する防御機能を備えています。
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Microsoftは、Intel CPU の情報漏洩の脆弱性「Memory Mapped I/O Stale Data (MMIO)」(CVE-2022-21123, CVE-2022-21125, CVE-2022-21127 および CVE-2022-21166 )に対する 6 つの帯域外セキュリティ更新プログラムを発行しました。この脆弱性が悪用されると、攻撃者は信頼境界を越えて特権データを読み取ることができるようになる可能性があります。
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Cisco 社は、6800、7800、および8800 シリーズ IP 電話機に影響を及ぼす重大な脆弱性 (CVE-2023-20078 および CVE-2023-20079) のアドバイザリを公開しました。この脆弱性が悪用されると、影響を受けるシステム上でリモートコマンドを実行される可能性があります。
サイバー脅威インテリジェンスレポート
Check PointのHarmony Endpointは、この脅威[Exploit.Win.OneNote]に対する防御機能を備えています
Check PointのThreat Emulationと、Harmony EndpointとAnti-Botは、この脅威[Botnet.Win.Lokibot]に対する防御機能を備えています
Check PointのThreat Emulationと、Harmony EndpointとAnti-Botは、この脅威[RAT.Win.PlugX]に対する防御機能を備えています