チェック・ポイント・リサーチ・チームによる2023年1 月9 日における週次のサイバーセキュリティ脅威レポートの抄訳です。
オリジナル英語版は、こちらを参照ください。
今週のTOP サイバー攻撃とセキュリティ侵害について
Check PointのThreat Emulationは、この脅威[Packer.Win.VBNetCrypter.H; Dropper.Win.DotNetDropper.*; Injector.Win.RunPE.A; RAT.Win.AsyncRAT; Trojan.Win.Msilzilla.glsf.C; Ransomware.Win.RMShadowCopy.A]に対する防御機能を備えています。
- クラウドサービスプロバイダのRackspaceは、1ヶ月前にランサムウェアグループ「Play」がこれまで知られていなかった脆弱性(CVE-2022-41080)を悪用して、RackspaceのHosted Exchangeメール環境にアクセスするセキュリティインシデントを発生させたことを確認しました。
Check PointのIPSは、この脅威[Microsoft Exchange Server Server-Side Request Forgery (CVE-2022-41080)]に対する防御機能を備えています。
Check PointのThreat Emulationは、この脅威[Trojan.Wins.ViceSociety*]に対する防御機能を備えています。
脆弱性及びパッチについて
- Zoho社は、Password Manager Pro、PAM360、Access Manager PlusにSQLインジェクションの重大な脆弱性があるとして、顧客に警告を発しています。この脆弱性(CVE-2022-47523)は、複数のManageEngine製品に影響を及ぼしています。
- Synology は、VPN Plus Server に影響を及ぼす重大な RCE 脆弱性 (CVE-2022-43931) に対応するセキュリティ アップデートをリリースしました。この脆弱性を悪用すると、影響を受けるシステムを乗っ取られる可能性があります。
- Qualcomm Technologiesは、同社のチップセットに存在するCVE-2022-40516からCVE-2022-40520としてトラックされる5つの脆弱性に対処するパッチを公開しました。これらの欠陥の一部は、悪用されることで情報漏えいやメモリ破壊を引き起こす可能性があります。また、Lenovo ThinkPad X13sのノートパソコンにも影響があり、中国のPCメーカーはセキュリティホールを塞ぐためのBIOSアップデートを発行しています。
サイバー脅威インテリジェンスレポート
- チェック・ポイント・リサーチは、ハッキング・フォーラムにおける脅威アクターは、情報窃盗や暗号化などのマルウェアや攻撃ツールを作成するために、ChatGPTなどのAIツールを活用し始めたと報告しています。
- チェック・ポイントによると、2022年の世界のサイバー攻撃は2021年と比較して38%増加したと報告しています。世界のサイバー攻撃量は第4四半期に過去最高を記録し、2022年に最も攻撃された業界トップ3は、教育/研究、政府、ヘルスケアでした。2022年のサイバー攻撃全体では、米国が57%の増加、英国が77%の増加、シンガポールが26%の増加が見られました。
- セキュリティ専門家は、MegaCortexランサムウェアファミリー用のDecryptorを開発し、このギャングに感染した個人が無料でデータを回復できるようにしました。
Check PointのThreat Emulationは、この脅威[Ransomeware.Win.MegaCortex.A]に対する防御機能を備えています。
Check PointのThreat Emulationは、この脅威[APT.Win.Turla.*]に対する防御機能を備えています。