チェック・ポイント・リサーチ・チーム(以降CPRと記載)による2022年6月27日における週次のサイバーセキュリティ脅威レポートの抄訳です。
オリジナル英語版は、こちらを参照ください。
今週のTOP サイバー攻撃とセキュリティ侵害について
Check PointのThreat Emulationは、この脅威[Ransomeware.Win.Pandora.A]に対する防御機能を備えています。
Check PointのHarmony Mobileは、この脅威に対する防御機能を備えています。
- 未知の脅威アクターは、LinuxベースのMitel MiVoice VoIPアプライアンスのゼロデイエクスプロイト(CVE-2022-29499)を使用して、計画的なランサムウェア攻撃で初期アクセスを獲得しました。
Check PointのIPSは、この脅威[Mitel MiVoice Connect Command Inhection(CVE-2022-29499)]に対する防御機能を備えています。
Check PointのIPSとThreat Emulationは、この脅威[RIG Exploit Kit Landing Page;Banker.Win.Dridex.*]に対する防御機能を備えています。
脆弱性及びパッチについて
- PyPi Pythonリポジトリが、サプライチェーン攻撃の一部としてAWSキーと環境変数を送信するために使用されました。これは脅威アクターが悪意のあるPythonパッケージを追加することに成功したためです。
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サイバー研究者は、OT:ICEFALLと総称される56件の脆弱性を発見し、10社のOT(Operational Technology)ベンダの機器が影響を受けていることを明らかにしました。このうち、38%が認証情報の漏洩、21%がファームウェアの操作の許可、残りがRCEと設定情報の変更を可能にする脆弱性です。
- MEGAは、同社のクラウドストレージサービスにおいて、ユーザーデータの機密性と整合性を破るために利用される可能性のあるいくつかの重大なセキュリティ問題を公表しました。これは、潜在的な攻撃者が512回のログイン試行を改ざんすることでユーザーのRSA秘密鍵を復元し、保存されているコンテンツを復号化できるようにするものです。
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QNAP社のネットワーク接続ストレージ(NAS)機器に、リモートでコードを実行される重大な欠陥が報告されています。これらは、3年前の脆弱性を悪用する攻撃に対して脆弱である可能性があります。
Check PointのIPSは、この脅威[PHP FastCGI Process Manager Remote Code Execution(CVE-2019-11043)]に対する防御機能を備えています。
サイバー脅威インテリジェンスレポート
- CPRは、Nim言語で記述された未記載のローダー「Nimbda」を利用する脅威クラスタ「Tropic Trooper」に関する最新の調査結果を発表しています。このクラスタは、これまでにフィリピン、香港、台湾を標的とした活動が確認されており、中国語のWebで違法に配布されている可能性が高い、中国語のグレーウェア「SMS Bomber」ツールがバンドルされています。
Check PointのThreat EmulationとAnti-Botは、この脅威[Generic.Win32.Tropoc Trooper*; Trojan.Win32.KeyBoy*]に対する防御機能を備えています。
Check PointのHarmony EndpointとThreat Emulationは、この脅威[Loader.Wins.ToddyCat*]に対する防御機能を備えています。
- サイバー研究者は、Quantumと名付けられた新しいマルウェアツールがサイバー犯罪フォーラムで販売されているのを発見しました。このツールにより、脅威アクターが、悪意のある.LNKファイル(Windowsショートカット)を作成しペイロードを配信し、攻撃の初期段階で使用することを可能にします。Quantumツールは、UACバイパス、Windowsスマートスクリーンバイパス、1つのLNKファイルに複数のペイロードをロードする機能、実行後の隠蔽、起動または遅延実行を提供します。
Check PointのAnti-Botは、この脅威[Quntum.TC.*]に対する防御機能を備えています。